基本用語

ねじのつる巻き線状の稜線を成す突起を「ねじ山」、山と山の谷間を「ねじ溝」といい、山頂と谷底の間の面は「フランクfrank」と呼ばれる。 多くの場合にはねじのつる巻き線は1条であるが、複数のつる巻き線を有するねじも少ないながら製作されており、これら2条・3条といった複数のつる巻き線を持つものを総称して「多条ねじ」という。

ねじの軸を中心としてねじ山のつる巻き線に沿って一周した場合に、軸方向に進む距離を「リードlead」、隣り合うねじ山の軸方向の間隔を「ピッチpitch」といい、ピッチは一条ねじではリードに等しいが多条ねじではリードを条数で除した値となる。また、ねじ円筒の円周を底辺、リードを高さにとった直角三角形を考えた時に三角形の斜辺と底辺とがなす角を「リード角」という。この直角三角形は、ねじ円筒表面を平面上に展開した一部を切り取ったものに等しい。

ねじを軸方向に見た時、ねじのつる巻き線を右回りに辿ると遠ざかるものを「右ねじ」と言い、反対に右回りに辿ると近付く(左回りに辿ると遠ざかる)ものを「左ねじ」と言う。一般に使われるねじの大半は右ねじである。

ねじは、ねじ山の断面形状により、次のように分類される。

角ねじ
ねじ山の断面が正方形に近い形状のねじで、ねじ山に強い力がかかる場合に利用される。主に動力伝達に使われ、例としてはジャッキや万力が挙げられる。
台形ねじ
ねじ山の断面が台形になったねじ。角ねじよりも丈夫であり、正確な運動伝達を要する場合に用いられ、かつては旋盤等工作機械の送りねじ(親ねじ)に多用された。
のこ歯ねじ
ねじ山の断面が非対称形のねじで、主に軸方向に対して一方向にのみ力が働く場合に用いられる。
丸ねじ
ねじ山の断面が半円形のねじで、電球の口金などに用いられる。