ねじ規格
ねじはその構造上、互換性が非常に重要であり、早くから規格化が進められた。その主なものを以下に示す。なお、ねじ規格において、その規定にメートル単位系を用いたものを「メートルねじ」、インチ単位系を用いたものを「インチねじ」と呼ぶ。一般にインチねじでは、ねじのピッチは「軸方向1インチあたりの山数」で表される。
- ISOメートルねじ
- 国際標準化機構ISOで規定された汎用のメートル三角ねじ。接頭記号「M」で識別される。ねじ山の角度60°。日本やヨーロッパ各国で広く使われている。JISにおいては、呼び径に対するピッチの細かさによって、標準的なピッチの「並目」と、それより細かい「細目」とに分けて規格票が作成されている。
- ユニファイねじ
- 国際標準化機構ISOで規定されたインチ三角ねじ。接尾記号「UN」で識別される。ねじ山は角度60°。汎用として、呼び径に対するピッチの細かさにより「並目」(UNC)、「細目」(UNF)、「極細目」(UNEF)が規定される他、航空宇宙機器用(UNJ)がある。日本では航空機などごく一部での採用にとどまるが、アメリカで広く一般的に使われている。JISには並目と細目のみが導入されている。
- ウィット(ウィットワース)ねじ
- イギリスで規格化された、ねじ山の角度55°のインチ三角ねじ。イギリス人ホイットワースWhitworthにより1834年に世界に先駆けて考案された。JISにおいては1965年に廃止されている。日本では主に建築分野で使用される。
- (イギリス)管用テーパねじ
- 気密性を必要とする管の接続に使われるねじ山の角度55°のインチ三角ねじで、テーパおねじとテーパまたは平行めねじの組み合わせで使用され、テーパねじにおけるテーパは1/16。イギリスで規格化されたもので、JISにも導入され、日本でも広く使われている管用ねじである。その後ISOにより国際標準化された。ISOではテーパおねじ、テーパめねじ、平行めねじをそれぞれ接頭記号「R」「Rc」「Rp」で識別するが、JISの当該規格がISOに準拠する以前はテーパねじ(おねじ・めねじ共)を「PT」、平行めねじを「PS」とそれぞれ呼んでおり、現在でも慣用的に旧式の呼称が用いられる事がある。また、殆どの場合R・Rc・Rpと、PT・PSとは同義であるが、一部にISOには規定されていない呼び寸法がある。
- アメリカ管用ねじ
- 管の接続に使われるねじ山の角度60°のインチ三角ねじ。テーパねじと平行ねじとがあり、テーパねじにおけるテーパは1/16。日本では一般用管用テーパねじ「NPT」や気密管用テーパねじ「NPTF」(共に接尾記号)が時折使用される。